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コーチング入門講座1回目 参加 [研修レポ]

主催 : 横浜市青少年育成センター

講師 : 川本正秀 先生 (生涯学習開発財団プロフェッショナルコーチ)

<内容>

 コーチングとは、人の目標や目的を明らかにし、その実現に向けた自発的な行動を引き出し、その達成をサポートする一連のコミュニケーションプロセスである。コーチングの最も重要なポイントは「答えは、常に自分の中にある」という考え方であり、コーチが何か答えを与えるようなことはしない。コーチングのコミュニケーションスキルを活かして、コーチングを受ける相手が、自分で課題を明確にし、気づきを得て、自発的に行動していけるように導き、動機づけていく。

 コーチングを効果的に行うためには、クライアントと安心・信頼関係を作らなければならない。そのために安心して話せる環境をつくる必要がある。今回の研修では、そのためのスキルの解説と、実習が行われた。まず、聴くスタイルとして「あいうえお」がある。「あ」「い」はアイコンタクトと、あいづち。「う」はうながし、うなづき。「え」は笑顔、「お」は同じ言葉をそのまま繰り返す。また、聴くときのポイントとして「止めない」「否定しない」「評価しない」。会話は、コーチが2割、クライアントが8割ぐらいのつもりで行う。コーチはクライアントの承認に関するコメントをするときに、YOUメッセージ(あなたは)ではなく、Iメッセージ(わたしは)で伝える。コーチの質問は、相手が答えを明確にしていくために、相手のために質問をすることに徹する。答えは、クライアントの潜在意識の中にあり、コーチの質問により、潜在意識の検索が行われる。質問はクローズクエスチョンとオープンクエスチョンを効果的に組み合わせる。

<感想>

 カウンセリングの傾聴とかなり重なる部分があると感じました。カウンセリングとコーチングの違いについて、講師の先生に質問しました。講師の先生によれば、カウンセリングはマイナスの状況にある人をゼロにすることを目的とするが、コーチングは、本人の目標達成をする手伝いをすることだと答えて頂きました。コーチングはそれらの基礎理論を頭に置きつつ、実際に場数を踏むことでしか身につかないのだろうと感じました。 「答えは常に自分の中にある」、何度も心の中で繰り返してしまうフレーズです。 

 


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教育カウンセラー協会定例研修「カウンセリング演習」に参加 [研修レポ]

<主催> 神奈川県教育カウンセラー協会

<講師>  清水充治 先生

<内容と感想>

 カウンセリングの傾聴についてのワークショップから、マズローやフランクルの話まで非常に深く、濃いものでした。個人情報に関係ない部分に関し、特に私に強く印象に残った部分について書きます。

 まず、カウンセリングとは「援助的な人間関係である」という定義がありました。そして、その基本となる技法は、やはり傾聴です。 

 傾聴については、リレーション作りの技法として、①うなづき、あいづち、②伝え返し(リフレクション)③心のつぶやき、のワークショップがありましたが、一番深いものは、③心のつぶやき、についてのワークショップでした。心のつぶやきとは、カウンセラーが相手の話を聴いている時に、自分の中に「ふと浮かんだ思い」を、相手の気持ちに自分を溶かし込むように伝えるもの、とのことでした。

 難しいですね。講師の先生のご説明を聞き、私はこのように解釈しました(間違っていたら申し訳ないです)。機械的に①や②を繰り返すだけでは、相手の気持ちに染み入るようなカウンセリングはできない。相手の話や気持ちをカウンセラー自身の心で咀嚼して、カウンセラーが一人の人間として、自分の気持ちとして、心からつぶやく言葉を伝えることが「心のつぶやき」。実際に試みると更に難しい。

 今回の講習で、一番のキモは、講師の先生の言葉にあった「心を込めて聴く」です。シンプルですが、汲めども尽きない深さがある言葉です。

 問い合わせ、感想はこちらまで

 yf388755@rc4.so-net.ne.jp

 上郷個別教室GIFT 内田雄二 

 

 


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発達障がい児地域支援コーディネーター養成講座(第2回 実践編)参加 [研修レポ]

<主催> かながわコミュニティカレッジ

<講師> 横浜市東部地域療育センター 所長 大屋彰利 先生

<内容> 先生が話された内容を中心に

 今日の話の重要テーマは、その子の状況を「いかにして評価していくかが大切」でした。情報量が多く、とても紹介しきれないので、特に気になったポイントについて、レジメ以外に先生が話された内容を中心に箇条書きします。聞き取りだったり、まとめたりしているので、先生の語り口と多少異なっています。

<評価について> 

〇評価とは。その子に、どんな課題、特性があるのかをつかみ、それらに対してどのように取り組んでいくのか示す。これが評価である。

〇評価をするためには、詳細な成育歴と生活歴の聴取が必要。成育歴については、保護者がその子を育ててくるに当たり、気をつかってきたことがポイント。生活歴については、対象の子の特色だけでなく、その子を取り巻く環境面との関りを知ることがポイント。

〇発達検査(心理検査)はIQをつかむのが目的ではない。発達のアンバランスさをつかむのが目的。その検査課題に対するその年齢の平均値に対しての数値なので、以前検査した時と比べて上がった、下がったなどに振り回されてはいけない。(数値がいっしょでもその子は成長している)

〇IQはでこぼこの平均値なので、IQが低いから知的水準が低いとは限らないし、IQが平均値以上あっても、その中身にアンバランスさがあるかも知れない。 

〇検査する側は、何ができるか、できないかをつかむのはもちろんだが、検査をしているときの本人の取り組み方をきちんとみて、記録することが重要。課題を間違えた、ではなく、どのような手順で間違えたのか。こういったデータが、後の支援につながる。 

<発達障害の対応について>

〇生まれつきの機能障害は、回復という次元での治療(リハビリテーション)は出来ない。だから機能の回復を見込んでの治療ではなく、その機能を有能化していく(ハビリテーション)。デコボコのボコをサポートしてあげれば、デコも伸ばすことができる。

〇発達障害の子の問題点ばかり指摘され、ほめることができないとしたら、それは周りの大人の設定不足。その時の声かけだけでなく、ほめられるようなセッティング(環境面、プログラム、本人への提示(視覚的提示や、初めから正しいやり方を伝えるなど))を事前に考え、準備した上で、本人に取り組んでもらい、予定通り成功して、ほめる。

〇発達障害というフィルターをくぐれるように方向づけをする。フィルターとは、〇外部からの必要な情報をとれない〇自分の中の情報をうまくひっぱり出せない。その子にどんな関わり方が有効か、よく見極める。その上で、方向づけのために、支援者(学校の先生含む)、家族などの周りの大人が、その子の課題の中からまず何に取り組むのか、優先順位を共有し、的をしぼった目標設定することが必要。あれこれ一度に手をつけない。 

 他にも二次障害、事例の紹介など、盛りだくさんでした。もう一度、聞きたい講義です。 


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