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発達障害児地域コーディネーター 第5回講座 参加 [研修レポ]

<主催> かながわコミュニティカレッジ

<講師> 横浜市東部地域療育センター 安部陽子 先生

<内容・感想>

 レジメの複写が厳禁されているので、講座を受けて、特に強く、感じたことのみ記します。

<大人になった時を考えた指導、支援をしているか> 

 発達障害の子の支援をする時に、その支援をしたら、その子が大人になった時にどうなのかを考える必要があるとの話がインパクトがありました。

 例えば、子どもの時には、呼名されたり、質問がある時には、大きな声で、元気に手をあげて返事する、という行動が称賛されます。しかし、大人ではどうか。その行動をしていたら周りから浮き上がってしまうかもしれません。しかし、子どもたちは一様に、当然のように、子ども時代だけ称賛される行動を指導されます。そして、大人に向かって行く間に、周りを見ながら自分の行動の仕方を周りに合わせて、適応、修正させていきます。

 しかし、例えば、自閉症スペクトラム(ASD)の子は、行動を修正することがとても苦手であり、大変苦痛です。そして、まわりを見て、気づき、自分の行動を適応させていくことは更に難しいです。大人になっても大きな声で元気よく手をあげて・・・。間違った行動ではないので、誰にも指摘されず、でも周りには違和感を持って見られる。残酷ですね。教育現場やしつけにおいて、大きな視点であるとともに、その時点では模範的な行動であり、みんなが行う行動であるがゆえに、なかなか現実の指導の中で、難しい課題であると感じました。

<効果的、現実的なSSTをするために> 

 さまざまな事例に共通していたのは、不適応(あくまで、定型発達を基準にした場合)な反応を 適応した形に修正していくには、その子の興味、関心、思考の傾向、現在持っているスキルを最大限活用(その上に積み上げる)して、その方向に仕向けていくことが有効であると感じました。そして、その子にとって何が一番有効か、そのアイテムに一番気付けるのは、その子の専門家である親ではないかという話でした。子どもを理解すること、支援することの第一歩は、その子を良く観て、知ることからだと感じました。

 


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コーチング入門講座2回目 参加 [研修レポ]

コーチング入門講座(2回目)

<主催>横浜市青少年センター

<講師>川本正秀 先生(共育コーチング研究会代表)

<内容・感想>

 コーチングのステップは、①目標の明確化②現状の明確化③(現状との)ギャップ分析④(ギャップを解消するための)行動計画⑤フォローアップ(行動計画の修正、改善サポート)です。今回の研修は、このステップの中の、目標の明確化を中心に二人一組で行いました。

 テーマを「1年後に自分がどうなっていたいか」でお互いに5分ぐらいでコーチングします。やってみて気づいたのは、最初、クライアントが口にする目標が、必ずしも、その人の本当に望んでいることと一致しないことがあるということです。前回習ったことをもとに、相手の考えを明確にするために聞いていきます。すると、あれ、本当に自分はそれを本気で望んでいるのかな、または、その目標を口にしたのはもっと別の本来の目標が心の奥底にあって、でも何らかしらの感情が障害となって、それを口にすることがはばかられた、などがあることです。それらは本人にとっても気づいていないところが気づけるところが、コーチングの妙味だと思いました。

 まだ習い立てで、自分がやると、相手のために質問するということが、ともすると相手がまだ考えが及んでいない部分を責めているような感じになってしまう部分があり、モチベーションを上げるという部分でもっと習熟が必要と感じました。また、講師の先生に「コーチングを明確に望んでいない人に対してコーチングはできるのか」質問すると、「コーチング的なアプローチはできてもコーチングはできない」との回答がありました。子どもは、自分からコーチングをしてほしいと言うケースはまれ(実際は本人が必要と感じていても)だと思うので、どう応用できるのか、自分の中の課題として残りました。 

 


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特別支援教育支援員講座(第4回)に参加 [研修レポ]

主催 : 横浜市教育委員会

講師 : 特別支援教育課主任指導主事 菊本純 先生  実習 : 特別支援教育コーディネーターの先生方 

<内容> 

 今回の研修は二つ橋高等特別支援学校で、肢体不自由児・病弱児の理解と支援についての講義と、車イスの実習が行われました。特に配慮について、気になった点を書きます。

 <病弱児・身体虚弱児>

〇その子の生活規制を把握する。生活規制とは、健康状態の回復、改善を図るため、運動、日常の諸活動(歩行、入浴、読書、学習など)及び食事の質や量について、病状や健康状態に応じて配慮することを意味する。

〇病弱児が体に感じる不快感や苦痛、不自由感は、外からは分かりづらい。そして、それは持続し、自分ではコントロールできない。耐えるしかない状況にあることを理解する。

〇病弱児は病気に向き合わなければならず、 不安、心配が多く、感情の起伏が大きい。

〇支援においての配慮として「やっていいことと、いけないこと」を明確に知っておく必要がある。具体的配慮の方法について、お互いに不安を残さないように確認しておく。医療行為のマネゴトはしてはならない。

〇不用意に「病気のこと」を話題にしない。本人と、他の子ども、第三者に、本人が知っている以外の(病気、治療に関する)知識を与えてはいけない。

〇今、配慮してほしいのか、普通にしてほしいのか、本人を見て見極める。また、病気だからという理由でチャンスをつぶさない。

〇他の子どもと違う活動を行う際には、本人とまわりにきちんと説明する。 

<肢体不自由児について>

〇子どもにとっての楽な姿勢や、移動の際の介助方法を確認しておく。また、長時間同じ姿勢にしない。

〇自分でできる環境を可能な限り、整える。本人の意思とペースを尊重し、最低限の必要な範囲での支援を行うことが、達成感、自尊意識の向上につながる。 

〇この子は分かっていないだろうという前提に立ったり、幼い子どものように関わらない。年齢相応の態度で関わる。 

〇無理をしない。安全第一。介護者がつらいときは子どももつらい。 

<車イスの実習について>

〇常に、事前の声かけをする。正座で車イスに乗ると、足が踏ん張れないことによる、姿勢の不安定がどれだけ怖いか、体験できる。

〇段差を降りるときは、車いすは後ろ向きにし、後輪をおろしてから、キャスターを上げ、後ろに引いてから下す。しかし、実際にやると、キャスターを上げながら後ろに引くのはなかなか難しく、しかも、注意していても前輪がバタンと下してしまうことが多い。 

<感想>

やっていいこと、いけないこと、介助の方法を明確にしておくこと。知らなかった、ついしてしまったでは許されないと感じました。 また、介助するべきか、しないかの見極めや、本人が知っている知識以上のことを伝えてはいけない、は肝に銘じるとともに、なかなか簡単なことではないと思いました。


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