支援教材の考え方 2 [教育の小ネタ]
市販の本やネットでたくさん支援教材が紹介されています。支援教材を使われた経験がある方なら、一度ならず、なんか使っていて合わないな・・・と思われた方が多いはず。私は支援の原則を、対象の子どもの実情に適合させることと考えています。どんな素晴らしい教材、教具も、その子に合っていなければ意味がないのです。
そこで市販の支援教材を使うには、2つの勇気が必要と考えます。それは、(1)子どもに合わせて改良する勇気を持つ(2)しばらく試して、その子の実情に合わなければ、思い切って捨てる、です。
(1)は市販の支援教材を使うのは、楽をするためではなく、支援のヒントをもらうためと考えたら良いと思います。それを開発した方は、対象の子どもに合わせて作ったのですから、利用者側もカスタマイズが必要です(2)は、自分で苦労して作った教材だと、私もそうなのですが、その教材につい我が子のような愛着を持ってしまうのが人情(笑)。そして、対象の子に押し付けてしまうことはありがち。ましてや、他の子で成功事例があった教材だと、なおさら。どんな素晴らしい教材、教具も、対象の子によって合わないのは当然です。だから合わなければ別の手立てを考える。老子の「上善は水のごとし」(最もよいのは水のようにやわらかく、相手に合わせ形を変化させること)を、支援の中心に心がけていきたいと思います。
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