気持ちの切り替えカードで心の葛藤をイメージ化 [SST]
追記:メルマガ会員の方々から、このカードが欲しいというご要望を結構、頂きました。
必要な方がおられたら、下記の公式ラインから、お伝えください。
こんなものでよろしければ、無料でプレゼントします。
メルマガでご紹介している、このカードと組み合わせて使うと、効果的な「コーピングによるトレーニング方法の解説」も付録でつけますね。
<解説>
感情のコントロールって難しいですよね。
永遠のテーマです。
上記カードは、そのような子達のために作成しました。
実際は裏表になっています。
一見、子どもだましのように見えるかも。
でも、心って見えません。
見えない、もやもやしたものに働きかけるのは、子どもにとってなかなか難しいですよね。
ですので、感情のコントロールが苦手な子にとって、見えない心を具体的な対象化、視覚化してやることは、とても意味があるのです。
そして、その具体物に向かって働きかけます。
今回で言えば、「いやなきもちデビルを追い出そう!」みたいな。
いやな気持になっても、気持ちを立て直せたら、
「すごい! 君はデビルに見事勝ったね」と言って、カードを勇者の勝利に向けます。
気持ちを立て直すトレーニングには、コーピングが応用できます。
動画 → コーピングで感情のコントロールの練習
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認知能力トレーニング、国語・算数の学習支援、SSTを行います。
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在校生保護者にお話を聞く会 (2/18)
SSTカードを使った感情のコントロールのトレーニング [SST]
GIFTの生徒の中には、自分の想定外の状況がやってくると、パニックになってしまう生徒が何人かいます。
例えばある生徒は、自分が書けると思っていた漢字が思い出せないと、
イライラしながらずっと思い出せるまで悩んでしまい、
「いったん答えを見て覚えよう」や「他のできる漢字からやる」や、「中断する」などの、他の方法への方向転換ができなくなってしまいます。
ちなみに、この生徒には毎回、数日前に何の漢字の学習をするかを伝えています。
そして、ご家庭の協力のもと、家で事前に予習して頂くようにし、当日、初めて本人がその漢字と出会うような状況にならないようにしています。
しかし、それでも、できないとパニックになってしまいます。
そこで、その子に行って効果のあった、SSTカードを使用した事例をご紹介します。
まず冒頭の絵カードを見せ、次のような説明をします。
「この女の子は誕生日に、大好きなキャラクターのぬいぐるみをお父さんに買ってもらう約束をしていました。」
「そしてお店に買いにいくと、何と、大好きなキャラクターのぬいぐるみは売り切れでした。この子はどう思ったでしょうか」
そして、次の選択肢を提示します。
1.約束したのに買うことができないお父さんはウソツキだ。お父さんが悪い。日本中のお店を探してでも手に入れるべきだ。
2.他のものを買う
3.お店やネットで注文し、別の日に買う
すると、その子は、1番を聞いて笑った後、2と3を選択しました。
自分の事例ではなく、他人の事例を考えるときは冷静にとらえやすいので、ハードルが低くなります。
同じようなテーマのカードをもう一つやったあと、
「このように自分が予想していたり、望んでいたことと違ってしまうことは、よくあるよね。」
「でも別の日に買うなど、別の方法が選べると、解決できるよね。こんなふうに、予定通りにいかなかった時には、別の方法をとることが大切なんだ」
と説明しました。
そして、その後、
「では、もし君が、今日やる漢字で、分からなかったり、間違えて、どうしても思い出せなかったらどうしたらよいと思う?」と聞き、
少し、ヒントを出すと「答えを見て、別の日にやる」と答えることができました。
そして、実際にやってみると、
実はいつもより、書けなかった漢字が多かったのですが、
できなかった漢字を後回しにしたり、ヒントをもらうことができたり、必要以上に悩まずに、イライラせずに切り替えることができました。
※いつもはヒントをもらうのを負けと感じるのか拒否します。
面白かったのは、漢字以外でも、間違えたり、上手くいかない場面があったのですが、
パニックにならずに受け流すことができたことです。
このように、今回の、「予定位通りに行かなかった場合を先に予想しておく」SSTで、パニックを抑える効果があったと考えられます。
そして、日常的にも、ご家庭で、何かをする時に、事前にうまくいかなかった時の予想をお子さんといっしょに行っておくことで、パニックを回避できる可能性が上がります。
※ただし、このスキルを定着させていくには、このようなSSTを繰り返し、継続して行う必要があります。
※GIFTでは、このようなGIFTオリジナルSSTカードを200ケース以上用意し、場面対応の、SSTを行っています
<追記>
発達障がいのお子さんは、上記のような路線変更できるかどうかの、もう一つの要因に、どうしても本人のその日のコンディションを強く受けます。
特に寝不足は要注意です。
本人のメンタルの許容量を下げてしまいます。
基本的な生活リズムは極力整えて頂き、特に寝る直前のゲームはやめた方が良いと思います。(アドレナリンが出て、寝つきが悪くなるだけでなく、睡眠の質も下げる)。
また、人間関係のトラブルなどで、極端にメンタルが落ちている時には、SST自体を実施しない方が良いと感じています。
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クリスマスに遊ぼう! トランプを使った他人に注意を向ける練習 [SST]
発達障がいの子達の天才性を輝かせる認知能力トレーナー、内田雄二です。
トランプのゲームで「ウスノロマヌケ」というのをご存知ですか。
名前がひどいですが、家族で取り組めるSSTとして、とても有効です。
注意の幅が狭く、他人に関心を向けるのが苦手な子へのトレーニング効果があります。
<ルール>
まずテーブルの上にプレイヤーの人数分より1つ少ない数の標的物(消しゴムなど)を置いておきます。
次に、プレイヤーが4枚のカードを持ち、「いっせいのせ」(地方によって掛け声はちがうらしい)で、1枚ずつカードを隣の人に渡して交換していきます。
同じ数字のカードが全部そろうと、テーブルの上に置いてある、標的を取ることができます。
ただし、自分が同じ数字がそろっていなくても、誰かがそろっていたら、取ってかまいません。
標的の数は人数分より1つ少ないので、反応が遅い人があぶれます。そのため、大変なバトルになるわけです。
<SSTの要素>
このゲームは、他人に関心が向きづらい子(自閉症スペクトラムなど)や注意の幅が狭い子(シングルフォーカス)、同時処理が苦手な子、発達障がいのある子のSSTとして使っています。
ゲームの性質上、自分のカードを交換する作業に注意を向けつつも、同時に他の人の動向にも注意を向けないと勝ち続けることはできません。
このような特色がある子は、最初は自分のカードがそろった時にしか勝てないかも知れません。
最初は、家族などで取り組み、それとなく「あっ、そろった」など声をあげ、対象の子に気付くようにしてあげると良いかと思います。
または、大人は対象の子が交換するカードを受け取ってからでないと、交換するカードに触れないなどにして、時間的なハンデを作ってあげるのも手です。
ただ、負けが認められない特性が強い子には、一人だけが負けるゲームなので気を付けてください。
人数がいるようなら、二人負けるように標的の数を調整し、負けた感を薄めてやると良いでしょう。
<追記:上記ゲームが難しい子>
まずはババ抜きから始めるのをお勧めします。
ババ抜きでもシングルフォーカスな子は、自分のカードの中身のチェックの集中してしまい、自分の取る番が回ってきたことに気付かなかったりします。
また、ババ抜きは勝ち負けが運なので、負けるのが許せない子の、許容範囲を増やす練習にはウスノロよりずっとソフトです。
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