「脳のワーキングメモリを鍛える!」アロウェイ博士著の読書録 [教育の小ネタ]
「脳のワーキングメモリを鍛える」
トレーシー・アロウエイ ロス・アロウエイ 著 (NHK出版)
発達障がいの子達の天才性を輝かせる認知能力トレーナー、内田雄二です。
以前、読んだアロウェイ博士のワーキングメモリの読書録です。
<感想>
ワーキングメモリについての、 最近の研究成果をとてもわかりやすく紹介した本です。
ワーキングメモリをトレーニングする効果についてのたくさんの可能性について触れられており、大変ワクワクする内容でした。
ワーキングメモリとは情報処理能力であると分かりやすく明言。また、ワーキングメモリがトレーニングによって伸ばせると明言され、その効果についても述べられています。
また、ワーキングメモリが学習全般と、人生全般に大きく影響することが詳しく説明されています。
私になかった視点で、面白かったのはワーキングメモリと幸福感について相関があるという研究です。
アロウィン博士の研究チームの研究によれば、ワーキングメモリが強い人と楽観性には相関性があるということ、ワーキングメモリが強い人は、ウツになりづらいというなどの結果が得られたそうです。
同書は、学習という視点からはもちろん、もっと広い視野と多角的な角度から、ワーキングメモリについてどのような研究がなされているのか書かれていました。
トレーナーとしての私には、たくさんのヒントとインスピレーションを頂けた内容でした。
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SSTと認知能力の目からウロコの関係「コグトレの宮口博士談」 [教育の小ネタ]
お子さんが、なかなか相手の気持ちが分からない、そんな風に感じられていませんか。
たとえば、相手が興味がないのに、ずっとマニアックな電車の話や恐竜の話をしているなど(笑)。
そういった場面ごとの適切な対応のトレーニングを、ソーシャルスキルトレーニング(SST)といいます。
以前、コグトレで知られている医学博士の宮口幸治先生の講座で、興味深い話をお聞きした。
以下、先生のお話の要約です。
SSTとは、(適切に対応できている)人の模倣をするということ。
しかし、もし五感からの情報処理が歪んでいると、模倣は難しい。
よって、そのような子どもにはSSTはなかなか効果が上がらない。
そこで登場するのが、認知機能のトレーニング。
これにより、五感からの情報処理能力を向上させていくことができる。
つまり、SSTの土台を作っていくことができる。
また、模倣は相手の気持ちを理解する上で重要な能力である。
例えば、相手の気持ちを理解するとは、まず相手の状況を頭の中で模倣するということ。
(自分の経験などと照らし合わせながらシュミレーションする)
そして、その中で感じることが、その人にとっての相手の気持ちを理解するということ。
よく「相手に思いやりを持ちなさい」という指導がある。
相手の気持ちが分からない子どもに、この模倣する能力を育てるという視点が、一つの突破口になるかも知れない。
以上です。
GIFTをオープンして以来、ずっと認知能力トレーニングを中心に行っています。
それらが伸びて、整ってくるのと比例して、ソーシャルスキルも伸びていくのが実感として感じています。
そして、お子さんの人間関係が明らかに広がっています。
<注> GIFTでは認知機能トレーニングを認知能力トレーニングと言っています、ほぼ、同じ意味で使っています 。
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