特別支援教育支援員講座(第3回)に参加(前半紹介) [研修レポ]
特別支援教育支援員講座(第3回)に参加しました。<横浜市教育委員会主催> 平成28年9月28日
以下は研修前半の大項目と、私が気になったトピックです。
講師 : 横浜市教育委員会 特別支援教育相談課 主任指導主事 杉山明 先生
<テーマ1> 弱視・難聴・言語障害のある子どもの理解と支援
視覚障害(全盲、弱視、視力、視野欠損、眼振、白濁)
◆学校生活での困難さ
〇視覚情報の取入れの困難
〇顔が判別できにくく、服装で識別する人が多い(体操着になると分からなくなる)
〇場所や状況に合わせた行動ができにくい、初めての場所への不安感
◆配慮事項
〇傾斜机、拡大教科書、単眼鏡
〇どこかに移動するときに引っ張られるのはこわい(支援者に触れてもらって誘導が良い)
〇字体は丸ゴシック、26ポイント。行間を開ける。図などの輪郭ははっきりしたもの。
黒地に白文字が見えやすい
<テーマ2> 聴覚障害(伝音難聴、感音難聴、混合性難聴)
◆学校生活の困難さ
〇聴覚情報の取入れの困難
特に複数の人数での話し合いは、唇を読めないので困難
〇コミュニケーションが取りづらい → そこから生じるメンタル状の問題
<例>聞き返されると委縮する、聞き返すのが怖い
◆配慮事項
〇補聴器 〇教室環境の整備(視覚的なてがかり)
〇ノートテイク(まわりがノートを見せてあげる、またはそのような支援のボランティアなど)
<テーマ3> 言語障害(構音障害・吃音)
構音障害・・・話し言葉の中の特定の音が正しく発音できない、音の誤りが一貫、明瞭度の低下
吃音・・・連発(ことばが続けて出てしまう) 伸発(ことばが伸びてしまう) 難発(ことばが出ない)
◆学校生活での困難さ
コミュニケーションの困難さ → 自己肯定感の低下
◆配慮事項
〇話しやすい雰囲気づくり(昔は矯正が中心だったが、今はメンタルとSSTが中心)
〇発語のない子には、講師の経験上、YES、NOよりも、どちらがいいか行動を選択できるようにする方が良い
研修全般としては「~障害の子に関わるではなく、~障害を持つ~君(さん)と関わる」のが大事という、講師の方の言葉が胸に響きました。 また、上郷個別教室GIFTでも、傾斜机を取り入れていこうと思います。
<参考>
紹介にはありませんでしたが、音声教科書というサポートもあります。NPO法人エッジのホームページをご覧になると利用の申請方法を知ることができます。
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