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逆唱が苦手な子には百玉そろばんが有効 [算数の学習支援]

<数の逆唱が苦手な子の、百玉そろばんを工夫したトレーニング>


百玉逆唱.JPG 


特別支援教育士の内田雄二です。いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。


 10から1までの逆唱はできる(計算では指で数える)が、20から11の逆唱を行うと、順唱とごちゃ混ぜになってしまう子がいます。


そのような子に対して、百玉そろばんを使用したトレーニングを行いました。


トレーニングの目的と着眼点は


①引き算のひっ算で使う、18までの数に習熟する


②聴覚、視覚、触覚 を融合させて、記憶に残す、です。


<方法>


①写真にある、逆唱シートをたよりに、ひとつひとつ、移動させるときに数を声に出しながら練習する。(音声を記憶させるのが目的なので、大きな声で行う)


②習熟度と、本人の励みのために、ストップウォッチでタイムを記録する。新記録樹立を目指す。


③慣れてきたら、逆唱シートを使って1回練習後、逆唱シートをはずしてすぐに2回目を行う(記憶に音声が残っている内に)


④③にも慣れてきたら、逆唱シートを使わずに練習。とまどうようなら、③を行う。これを繰り返す。


<結果>


週1回10分程度の訓練を行いました。


最初は逆唱シートなしでは数えられないことを確認し、シートを使ったところ、14秒で20~11のそろばんを移動できました。


2週目は10秒、3週目は7秒を記録し、3週目から、シートをはずしはじめました。


結果、4週で、逆唱シートを見ずに数えるのに成功。


5週目では逆唱シートを最初から使わずに取り組みましたが、数えることができました。


 ちなみに、順唱の訓練でも、百玉そろばんで数えるスピードが半分以下にまで短縮できました。 


<追記> この子のその後の成長(3年生になって)


 その後、この子は百玉以外でも逆唱できるようになり、 引き算に移行して行きました。


また、百玉の練習が、数と数詞と量(具体物)という数の3項関係の一致を非常に促すものであったことから、その後のこの子の算数の学習が非常に順調に発展していきました。


トレーニングから2年立ちましたが、今は、かけ算、割り算、分数も問題なく理解できています。


<更に追記> 5年生になって


 その子も5年生になりました。その子の一番得意な科目は、算数です。テストも結構、満点を取るようになりました。


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