指折り計算の改善に有効なトレーニング(繰り下がりの計算) [算数の学習支援]
繰り下がりを、10のまとまりから引いてから計算する方法を、ボードとシールでイメージを作っていきます。
まず、12-7の計算を例に見ていきます。
上記写真では、12を赤いシール10枚と、青いシール2枚で表しています。10のまとまりを意識するためです。「12-7」の計算では、10のまとまり(赤)から7を引くイメージを作っていきます。
計算式で表すと 12-7 → (10+2)-7(写真の状態) → 10-7+2 となります。
それではボード上で、10-7+2を行ってみます。すると次の写真のようになります。
10のかたまりから7を取り除き、下の欄に移しました。すると、赤いシールは 「10-7=3」 の3枚が上の欄に残っています。これに、「10-7+2」の2(青)を足します。すると、答えは5になります。ボードでは「赤3枚と青2枚」で答えが表されています。
<実施した効果>
すでに指折り計算が抜けなかった子達数名に実施していますが、まず、最初に、引かれる数を、10と残りの数に分解するクセが付き、10から数字を引いていくクセがついて行きました。やがて、「-9」の計算から自動化(この手順を考えなくても計算の答えが出てくる状態)が始まっていきました。
<参考>
このトレーニングの前に、指折り計算の改善「10までの数の合成と分解」「繰り上がりの計算」を指導しています。そちらもご覧下さい。
<ご相談・お問い合わせ>
上郷個別教室GIFT 代表 内田雄二(特別支援教育士)
<所在地> 神奈川県横浜市栄区上郷町1367(神奈中バス停 八軒谷戸より徒歩1分)
<電話> 045-390-0880
<メール> yf388755@rc4.so-net.ne.jp
コメント 0