スリーヒントクイズ(コミュニケーションと要点を押さえた説明の練習) [SST]
これは 〇思っていることをうまく伝えらえない、
〇見てきた状況を要領よく伝えられないなど、
伝えることが苦手な子のための、コミュニケーションの練習に使うカードです。
また、国語の文章で要点を押さえた説明や、要約の基礎を養えます。
よくスリーヒントを元に答えを当てるというものがありますが、これは練習する子どもが、スリーヒントを考えます。
<トレーニングの仕方>
基本、親子で行います。
①カードをよく切って、1枚を相手に見えないように子どもがめくります。
GIFTでは50枚ほどカードを製作してあります。
(指導者が介在する時には、カードを先に選んで置き、子どもに渡します)
②子どもは、相手(お母さん)が答えが特定できるようなヒントを3つまで考えてもらい、伝えてもらいます
(答えを教えてしまったり、答えを含むヒントはなしです。)
③お母さんは3つヒントを聞き終わったあと、答えだと思うものを、子どもに伝えます
④もし、万が一、答えが間違っていた時には、子どもに、もう一つヒントを考えてもらいます。
⑤これを当たるまで、繰り返します。
⑥答えが正解したところで、相手(お母さん)は、どのヒントで答えが分かったか、何が分かりやすかったかを子どもにフィードバックします。(これが重要)
②でヒントが考えられない子には、次のようなマインドマップ状の補助シートを使います。
子どもが、お母さんに答えを当ててもらうためには、
問題のカードが表す物・事に関係する情報の中から、もっとも特徴的だと思うものを選ぶ必要があります。
伝えるのが苦手な子の中には、この伝える情報を選ぶための優先順位を選ぶことの苦手さがあると思います。
また、記憶にはあるのですが、思いつかない(想起の苦手さ)がある子は、カードに書かれたイラストや写真のようなシートも手助けになります。
まずは、お母さんが出題側になって、3ヒントを出すところを見せてあげるところから始めるのが無難です。
どうしても子どもがスリーヒントを考えるのが難しければ、
最初はお母さんが「それは動物の仲間?」のように質問して、子どもが〇×で答える練習から始めると良いでしょう。
すると、どんな風に出していけば良いかが学べます。
また、この練習で最も重要な部分は、
お母さんが、ヒントの中で何が分かりやすかったか、子どもにしっかり返してあげることです。
話しても、相手に意図が伝わらないという子は、
自分が頭の中にあることが、整理されて相手に伝わっていなかったり、そもそも、伝えた情報が相手が欲しかった情報とずれている場合があります。
それを、お母さんのフィードバックで、子どもにしっかり、肯定的に伝えてあげることで、伝える力が伸びていきます。
また、分かりやすい説明というものは、抽象 → 具体 具体 → 抽象 の形をとります。
たとえば、絵カードのフルーツは、「フルーツ(抽象) → たとえば、リンゴ、バナナ、オレンジ(具体)」という説明になります。
電車なら、「電車(具体) → 乗り物の仲間(抽象)」という流れで説明できます。
このカードの練習で、知らず知らず、上位概念と下位概念を自由に行き来して伝える練習ができます。
そして、文章読解や、作文の上達にもつながっていきます。
最後に、どの子も、思っていることが相手に伝わるとうれしいものです。
この練習で、答えが分かった時には、親子でしっかり喜び合い、「コミュニケーションの楽しさ」を子どもに伝えるのも大事なことです。
このトレーニングの難点として、子どもが自分で何の問題を出すか考えられない時には、もう一人(例えばお父様)が必要になることです。
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