記憶点つなぎ(漢字学習はプランニング能力を高めると効果的) [認知能力トレーニング]
漢字を覚えるのが苦手という子の指導をしていると、よくいろんな書籍で書かれている「視覚認知の弱さ」を抱えている子は確かに多いです。
しかし、それに加えて、もう一つ、見落とされている苦手さの背景に、プランニング能力の弱さがあると感じています。
漢字で言うプランニングとは、漢字の形を覚えるために、自分の覚えやすいひとまとまりに漢字を分割したり(部首などは、その代表)、自分で記憶に印象付けるための作戦を考える力です。
筆順も、プランニングの一つです。そこで、プランニング能力と記憶力を鍛えるトレーニングとして考案したのが「記憶点つなぎ」です。
「記憶点つなぎ」は一般的な点つなぎ課題の応用編で、見ながら出なく、記憶して写すというものです。手順は
(1)子どもに元絵を、本人が納得いくまで見せる
(2)用紙に描き始めたら伏せる
(3)子どもが、また見たいといったら見せる
(4)この繰り返しを完成までおこないます。
(5)正確に、見る回数が少なくて完成するほど良いというゲームです。
このトレーニングを実際にやってみると、子ども達は、書き始めの場所を決めたり、どの部分をまとまりとして覚えるかや、知っている何かの形にたとえたりなど、覚えやすいように自分なりに工夫します。
間違ってしまったときも、どういう手順で修正するかなど、プランニング的な活動がたくさんあります。
実際に、このトレーニングを通して、漢字がまったく覚えられないという子が、漢字を覚えられるようになったり、書字のバランスが良くなったりしました。
最後に、最初、筆順も、プランニングだと申し上げました。
しかし、発達に特性を持つ子達の中には、正確な筆順を覚えさせるのは、なかなか、本人とってつらいという子もいるでしょう。
正確でなくても良いので、毎回、同じ筆順で書くことを目指せば良いと思います。
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2024-01-16 00:36
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