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ユースコーディネーター養成研修 1回目参加 [研修レポ]

<子どもを取り巻くリスクを知り支援機関につなぐ>

<主催> 青少年育成センター

<内容> 

 今回の講師の先生は、児童相談所の職員。実際に児童相談所で行われたカンファレンスでの失敗の事例をもとにワークショップを入れながら考える講義でした。

 失敗に共通する重要ポイントは、見えている部分だけで決めつけた判断をし、その状況の背景や経緯を理解しようとしなかったために、かえってサポートしようとした家族を追い詰めてしまったり、対応が手遅れになってしまったパターンでした。

 先生は、いかなる状況もいきなりはやってこない(事件が起きて、報道されるのはここのみ)、必ず、その状況に至るまでの背景があり、理解しなければ対応を間違えると、繰り返し言われました。的確な支援に必要な姿勢は次の3つです。①正確に理解しようとする姿勢(あらゆる可能性を考える)②興味関心をもつ(背景を考える、その人の生活を知る)③わからないことは「教えてもらう」(当事者に)、です。そのうえで、何があればうまくいくのか、何ができるのかを考えることが必要とのことです。また、正しく理解するための視点は、①保護者の状況②子どもの状況③子どもや家庭を取り巻く環境、の3つを把握することです。児童相談所も原則、この3つの視点で情報収集をするそうです。

 また、事例を使ってのワークショップで感じたのは、その状況に至る背景を理解するために、まずは何を知っていて、何を知らないのかの洗い出しが必要と感じました。また、その上で、実際に支援のためのコミュニケーションを行う際には、支援の対象となるご家族に対し、共感的なアプローチを心掛けるべきと感じました。言われることが正論であるほど、人は責められていると感じるものですよね。それにしても児童相談所に、相談の電話が入る時には、かなりの丸投げ(情報収集も含め)でやってくる様子、支援機関につなげる側のモラルについても問われるお話でした。支援者は「つなぐ」と「終わる」を勘違いしないよう、肝に銘じなければいけないと感じました。


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