先行オーガナイザーと予習の効果の原理 [教育の小ネタ]
<先行オーガナイザーと予習の効果の秘密>
放送大学の学力と学習支援の心理学、第6回「習得の授業のデザイン」の中で、面白い話がありました。外からの情報を受け取るという学習を、受容学習と言うそうですが、その学習(本学習)の前に、予備的な短いテキストを与えると、記憶が促進されることが認知心理学で証明されているそうです。それを先行オーガナイザーというそうです。
例えば、新聞の長い本文の記事を読む時には、見出し文や、リード文を読んでから、本文を読んだ方が読みやすくなり、記憶にも残るそうです。ということは、予習でざっと、次回どんなことをやるのかなと教科書のタイトルや図を見ておく程度でも、きっと記憶や理解が促進されるということですね。また、授業をする側の提示の仕方でも、一つの根拠になりそうです。
そういえば、私は高校で歴史を教えていましたが、いつも人物を教えるときには、最初に肖像画を見せ、ざっと、どんな活躍をした人だったかを話してから、詳しい話をした方が、あとの授業展開の中での生徒の食いつきが良かったような気がします。
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上郷個別教室GIFT 内田雄二 yf388755@rc4.so-net.ne.jp
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